意味のない屋内退避の基準(8時間しか外部被爆しないと仮定して累積?)、実は屋外も屋内も同じ放射線量を計測

by 管理者
4月 07日 2011 年

ようやく屋内退避の基準が見直しされたようですが、疑問が残ります。

年20ミリシーベルトで避難検討=大気中の放射線量―安全委

 原子力安全委員会の代谷誠治委員は6日の記者会見で、住民が1年間に浴びる放射線量が20ミリシーベルト(2万マイクロシーベルト)に達するかどうかを目安として、避難などの対策を求めることを検討していると話した。
 安全委の基準では、放射線量の積算値が10~50ミリシーベルトは原則的に屋内退避、50ミリシーベルト以上は避難を指示することになっている。ただしこの基準は1週間程度で事故を収束できる場合を念頭に置いており、今回のように長期化するケースは想定外。代谷委員は、屋内退避が続くと負担が大きくなるとして、避難が望ましいとの考えを示した。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110406-00000148-jij-soci

 

嫌な予感がするのですが、原子力安全保安員が言ってる屋内退避の基準は、外部の放射線量を意図的に1/3(24時間のうち8時間しか放射線を浴びていない)しているのではないか?

つまり建物の中にいれば被爆しないと考え、屋外に8時間いる間だけ被爆したものとして累積しているのではないか?

 保安院によると、文部科学省が同村周辺で定期的に計測している空気中の放射線量を基に、事故で放射性物質が飛散してからの住民の被ばく量を計算。原子力安全委員会が公表する評価方法に合わせて、屋外に8時間いたと仮定した場合、避難基準の半分となる約25ミリシーベルトとなったという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110331-00000170-jij-soci

もしこのとおりであれば、3倍しないと正確な外部被爆の量が出ないことにまります。
というのは、日本の建屋は機密性が低いので、建物の中に放射性物質が入り込み中も外も放射線量が一緒とのことです。

 確かに、密閉した家屋にいると(国のデータでは)屋外の10分の1から4分の1の範囲になることが知られています。
しかし、現実に普通の生活をしているときの屋外と屋内の放射線量を測定してみますとほとんど変わりません。特に今回、中部大学の卒業生が2度にわたって、いわき市の屋外と屋内の放射線量を測定してくれましたけれど2度とも(屋外=屋内)でした。

 http://takedanet.com/2011/04/post_26ce.html

つまり国の基準である20ミリシーベルトに達して屋内退避の指示が出たときには、放射線を60ミリシーベルト浴びたことになります。
※ 内部被爆を考慮していない数字なので、実際はもっと多いはず。
ちなみに60ミリシーベルトの放射線量の被爆とはこのレベルです。
4)   次に、50ミリシーベルトという基準があります。
このぐらいになると、少し健康障害の恐れが出てきますので、例えば50になると子供は甲状腺がんを防ぐために、ヨウ素剤を服用する必要が出てきます。
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昨日もお伝えした飯館村で妊婦と乳幼児が村外に避難ということになり、一先ず良かったと安堵しました。

妊婦と乳幼児、村外避難へ…飯舘村が独自方針

 福島第一原発事故で村内の一部が屋内退避区域(福島第一原発から20~30キロ圏内)となっている福島県飯舘村は、近く村内の妊婦と乳幼児を一時、村外に避難させる方針を決めた。

 妊婦と3歳以下の乳幼児(付き添いは保護者1人まで)が対象。50人程度を見込み、滞在費を負担する方向で県と調整している。避難先は、福島市内の温泉宿泊施設などが候補にあがっており、準備ができ次第希望者を募る。

 同村は、大部分が屋内退避圏外だが、村内の小中学校などの敷地内で3月28日、大気中の放射線量が1時間あたり13・2~17・7マイクロ・シーベルト観測されており、村民に安心感を与えるため、村独自の措置として行うことにした。

一歩前進ですが、それでも飯館村は以下の表の「放射線作業者(男性)限度」の2~3倍の高い数字であることに変わりありません。

専門家が決めた法律の値は次の通りです(1時間に換算)

     1時間あたり(マイクロシーベルト)

一般人の目安         0.1 (1年が基準)

管理区域の設定の義務   0.6 (3ヶ月が基準)

放射線作業者(男性)限度  5.7 (1年が基準)

放射線作業者(女性)限度  1.4 (3ヶ月が基準) 

コメント / トラックバック 2 件

  1. 松本信男 より:

    屋内にいる場合、木造家屋では屋外の40%の被曝量が有る物として積算されます。

    • 管理者 より:

      「保安院によると、文部科学省が同村周辺で定期的に計測している空気中の放射線量を基に、事故で放射性物質が飛散してからの住民の被ばく量を計算。原子力安全委員会が公表する評価方法に合わせて、屋外に8時間いたと仮定した場合、避難基準の半分となる約25ミリシーベルトとなったという。」

      この累積値が「木造家屋では屋外の40%の被曝量が有る物として」積算されているということでしょうか?
      中部大学の武田教授の実測値では屋外も屋内も放射線の量は変わらず、またIAEAの見解では屋内は屋外の90%とのこと。
      24時間の2/3に該当する16時間を40%として積算されたとしたら、かなり低い数字になると思われます。
      http://www.bousai.ne.jp/vis/box/qa/10.html

      ようやく避難指示の出た飯館村ですが、原発事故直後の最も放射線量が多かったときに避難させなかった政府の判断ミスは決して許される事じゃないと思います。

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