地デジアンテナの屋根裏設置の勧め

屋根の上のテレビアンテナは強風で向きが変わっただけでテレビが映らなくなるし、台風が来たら倒れるかもしれない。
ブースター内部に外れたアンテナケーブルから雨水が侵入して映らなくなるかもしれないし、いろいろなトラブルが予想される。
そんな時は自分で屋根に登って修理出来れば良いのですが転落の危険があり、慣れてないとリスクが大きい。
それを解決する唯一の方法がアンテナの室内設置。
とはいえ本当にアンテナを室内に置いたら邪魔になるので、普段触れることが無い屋根裏に設置する方法があります。

電波塔からの距離と電波の強さ

私が住んでいる所は割と電波が弱い地域ですが、地デジアンテナを屋根裏設置したら満足に電波を受信出来るのか?
親局である瀬戸デジタルタワーの出力3KWに対してアンテナを向ける本宮山の中継局はたったの10W。
中継局からここまでの距離はキョリ測というアプリで計測すると約25Km。
周りの家の屋根を見るとおおよそ14素子~20素子の八木アンテナが立っており、2Fの部屋で携帯のワンセグを起動するとさっき映った局が今度は映らなかったりする。
ただ一つ有利な点はロケーションが田舎なので中継局まで遮る物が何も無いということ。
中~弱電界のこんな場所で地デジアンテナを屋根裏に設置して受信出来るのか?
実際にDIYでやってみました。

さすがに新品のアンテナやブースターを買い揃えて実現出来なかったではショックが大きいだけでなく懐も痛い。
そこで屋根の上に設置してあった20素子の地デジアンテナを降ろして屋根裏に移設しました。

アンテナの屋根裏設置作業

これが移設したアンテナです。
移設自体は難しい作業ではなく、注意する点は屋根裏に登るときは梁以外に体重を掛けないこと。
間違って天井を踏んだら2Fの天井が壊れます。
衛星アンテナをベランダ設置する時に使う取り付け金具を梁に固定して地デジアンテナを取り付けました。

次の作業は取り付けた地デジアンテナから2Fの寝室のマルチメディアボックスまでアンテナケーブルを引っ張ること。
しかし、ここで非常に苦労しました。
以前下調べした時は屋根裏の断熱材の下の床が2Fの寝室の天井だと思っていたので簡単にアンテナケーブルを通せると思っていたのですが、実際にアンテナケーブルを天井裏の床に通すと何かにぶつかって寝室まで貫通せず、原因を調べると屋根裏の床と寝室の天井の間には30cm程度の空間があり、屋根裏の床を通ったアンテナケーブルは2Fの天井に当たってしまう。

2Fに降りてマルチメディアボックスから天井に抜ける穴を見ると狭い穴にアンテナケーブルの束が通してあって針金が通る隙間すら無い。
そこで屋根裏に登って既に貫通している既存のアンテナケーブルの束から1本だけ引っ張ってたるみを作り、新たに配線するアンテナケーブルの被覆を多めに剥いて芯線を露出させ、絶縁用ビニールテープで芯線をぐるぐる巻きに巻き付けて寝室側から引っ張っぱって芯線が出てきたところで絶縁用ビニールテープを外して芯線だけを力ずくで引っ張って屋根裏から寝室へアンテナケーブルを通しました。

アンテナからのレベル調整

このアンテナケーブルの片方をアンテナに接続してもう片方をマルチメディアボックスにある33dbの共同受信用ブースターに接続したら、ブースターのUHFの利得を最大にしても受信レベルが低いことが解りました。
我が家はアンテナの出力を各部屋に8分配しているので屋根裏設置にしたことで利得が減衰しているのに33dbのブースターによる信号の増幅では厳しいのでしょうね。
ちなみに8分配しないでブースターの出力を直接テレビにつないだら、問題ない数字でした。
こうなるとマルチメディアボックスにあるブースターを利得が大きなブースターに変更するしかないのですが、利得が大きな共同受信用ブースターは価格が高い。
そこで屋根の上にはもう1個ブースターが設置してあるので、そのブースターを降ろして2重ブースターにしてみました。
2重ブースターは結果が悪い方向になることが多いらしく、ネットでは2重ブースターと書き込んだだけで即座に止めた方が良いって言われますが、屋根の上に有るブースターを使えば無料で検証出来るだけでなく、上手く行けばブースターを買い換える必要が無くなるので試してみる価値があります。
そこで屋根の上からブースターを降ろして屋根裏のアンテナのすぐ近くに設置し、そのブースターのUHFの利得を最大にしてマルチメディアボックスにある共同受信用ブースターの利得のボリュームを調整したら良い感じになりました。
この写真は受信状態が一番悪いチャンネルです。

現在販売されている共同受信用ブースターにはBS/CSコンバーター用の電源とは別にUHFアンテナ直後に前置したブースターへ電源を供給出来るようになっており、このような使用方法が考慮されているようです。
2重ブースターは10数年前のアナログ放送時代にも使われていたのでしょうが、デジタルになって弊害が出難くなったのかもしれません。

屋根から降ろして設置したブースターは十数年前の物で地デジだけじゃなくBS/CSも増幅できる33dbのタイプ。
今回は地デジの増幅だけで使うのでBS/CSのアンテナケーブルは未接続です。
ブースターの電源は2Fのマルチメディアボックスの中の赤字でMASPROの文字がある変な形をした白い奴。
古いブースターなので壊れなきゃいいけど。


おかげ様でマルチメディアボックスの中は機材と配線でごちゃごちゃ。
今回は古い機材を使い回して地デジアンテナを屋根裏設置出来たのですが、アンテナ以外は10年以上前の機材なので今後どのタイミングで壊れるか分かりません。
電気屋さんに作業を依頼すれば5万円コースでしょうか?
有るものを使って自分で作業したので0円です。
全て新しい機材に更新したいですが、それは贅沢ですね。

今後の課題

念の為に書きますが、屋根裏設置してからずっと晴天が続いており、雨が降っている時にどの程度受信状態が悪くなるのか解っていません。
もしブロックノイズが出たり映らなくなったらアンテナをパラスタックの20素子や30素子の高性能なタイプに交換する予定ですが、それとは別に20素子のアンテナをパラスタック30素子の高性能アンテナに変えたら前置したブースターが不要にならないかな?とも考えています。

さらに夏の暑いときの屋根裏の温度は50℃を超えます。
気温が高くてもアンテナは壊れないと思いますが電気製品であるブースターが壊れたら、こんな暑い時期に屋根裏に入りたくない。
ブースターを点検口の近くに移設すれば壊れたブースターの交換も容易なんだけど、そもそも高利得なアンテナに替えればブースターが必要なくなるので、高利得なパラスタックアンテナに交換したいと考えています。
とはいえ比較的新しい20素子の地デジアンテナの行き場が無くなるので、それが気がかり。

最近トレンドになりつつあるデザインアンテナですが、これを外壁に取り付けるなら魚の骨の形をした八木アンテナを屋根裏に設置した方が良いですよ。
屋根裏ならアンテナが外部から見えないだけでなく、デザインアンテナより八木アンテナの方が高性能で安い。
ただし屋根裏設置は金属屋根がダメだったり、家の周りの環境にも左右されます。

屋根の上ほどじゃないにしても天井裏に登るのは危険が伴うしハシゴも必要になるから敷居が高いと考えるなら、自宅と電波塔のロケーションを考えてみると良いかもしれません。
もし自宅が電波塔から近ければデザインアンテナを室内に置くだけでもテレビが映ります。
そのような場所なら屋根裏じゃなくても納戸のタンスの上とか邪魔にならないところにデザインアンテナをポンと奥だけでも良いですよね。
調べてみると分かりますが、地デジアンテナもブースターもアンテナケーブルも数千円で手に入るので、コロナの巣ごもりで暇を持て余している方はダメ元でDIYしてみるのも良いかもしれません。
しかしDIYする方はくれぐれも自己責任で注意して作業して下さい。

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