トヨタのエスティマ、ACR30のシートベルトキャッチャのボタンが押したまま戻らなくなってしまいました。
同様の事例が無いかネットで調べると何件かヒットするので、この年代の車に採用されたシートベルトの持病みたい。
というか、安全に関わる装置だけにリコールじゃないの?・・・なんて頭をよぎりましたが、とりあえず修理部品を検索するとどうもこれらしい。
部品名称:フロントシート インナベルトASSY RH 品番:73230-28230-B0
トヨタ部品共販で価格を聞くと6,200円との回答、しかも個人相手の販売では割引なしとのこと。
シートベルトキャッチャだけの販売はしてなくて、金属アームや配線含めての価格だから高くなってしまうのだと思うけど、何か他に対策方法が無いか調べると・・・ありました。
参考にしたサイトでは、シートベルトキャッチャの中にリモコンからスプリングを移植してボタンが戻るように改造したとのこと。
そこで、そのサイトを参考にして修理しました。
ACR30のエスティマは内装を固定しているネジを3箇所外し、爪を折らないように内装を外します。
シートベルトバックルを固定しているボルトを外します。
取り外したシートベルトバックルです。
2本のプラスチックのピンを精密ドライバーのマイナスで引き抜きます。
※ピンの回りが傷つきますが目立たない場所なので気にしない。
シートベルトキャッチャに差し込んでる配線を外します。
シートバルトキャッチャの口にマイナストライバーを突っ込んで、金属アームごと持ち上げるようにしてカバーをずらします。実はこのカバーのずらし方が分からなくて苦労しましたが、悪戦苦闘の末にようやく解決方法を見つけました。
※ この写真を撮り忘れたので修理完了後に撮影しました。
参考にしたサイトではリモコンからスプリングを使っていたので、私も同様に壊れたリモコンからスプリングを取り出し、ペンチで引っ張って整形し、赤色の樹脂分に収まるように挿入しました。
指でスプリングを押さえてボタンを何度も押して問題ないことを確認し、カバーを被せてシートベルトキャッチャの修理は完了です。
シートベルトバックルを車に取り付けて乱暴にボタン操作してみたけど問題なし。
助手席のシートベルトの取り外しボタンを押したときと重さが変わらず、違いが分かりません。
シートベルトの警告灯も正常に点滅し、問題ありません。
お約束ですが、安全に関わる部品なので、真似する人は自己責任でお願いします。