インクの価格が本体より高いプリンタにエコマーク?認定基準が間違っていませんか。

by 管理者
8月 08日 2013 年

今や5,000円程度の値段で販売されているプリンタ。

しかし、インクを使い切ったら本体と同じくらいの金額を出して消耗品であるインクを購入するなんてバカげていると思いませんか?

それなら新しいプリンタを買った方が良いよね?って普通は思いますよね。

 

 

例えば、価格コムで今日の売れ筋ランキング4番目のインクジェットプリンター Canon PIXUS MG3230の価格を調べると5,411円です。

G3230の価格

 

 

それに対してこのプリンタの消耗品であるインクの価格はAmazonで合計4,373円(ブラックとカラーインクの合計です。)

  • CANON FINEカートリッジ BC-340XL ブラック(大容量) 2,124円
  • CANON FINEカートリッジ BC-341XL 3色カラー(大容量) 2,349円

 

その差はたったの1,000円です。

まだ使えるプリンタを「勿体ない」という良心の呵責に耐えかねて1回目はインクを購入するにしても、2回目や3回目の購入になると流石に新品プリンタを買うかもしれないです。

何故なら、新品ならメーカー保証も1年間付いてくるし、故障のリスクを考えれば、1,000円の差は高くないです。

 

 

ところでエコマークという言葉をご存知でしょうか?

このように使えるのに捨てられるかもしれない運命にあるプリンタにエコマークを認定するのも可笑しな話ですが、実はこのプリンタもエコマークの認定を受けています。

私はメーカーのホームページを見ているときに偶然知りました。

エコマーク

 

 

このエコマークですが、環境省の天下り機関である「公益財団法人 日本環境協会」というところが認定機関になっているようです、はい。

そしてエコマークに認定されるには、エコマーク認定基準書に準拠すれば良いみたいですが、この認定基準書を見ると環境に配慮した素晴らしいことが書いてありますよ、本当に。

 

以下はエコマーク認定基準書の一部の内容で、特に注目するべきは「長期使用化」という分類項目ですが、Must項目(実現されなくてはならない項目)を見ると 、以下のとり。

分類 要求 狙い
長期使用化 規格部品(standard parts)を除き、部品数において機器の構成要素の 50%以上が同一製造事業者の同一世代、同一性能の他機種と共通部品として使用されているか。 部品共通化
インクモジュールは再使用できるか。 再利用リサイクルの促進

 

 

 

次に「長期使用可」という分類項目のShould 項目(実現が望ましい項目)を見ると 、以下のとり。

分類 要求 狙い
長期使用化 再生(reprocessed)モジュールまたは部品の再使用が可能であり、許されているか。 再利用リサイクルの促進
インクリボンを除くインクモジュールは色毎の交換が可能か。 環境負荷低減の実現

 

 

この認定基準書に書かれているとおり、インクカートリッジを再使用したいのは私達消費者も一緒ですが、純正のリサイクルインクって見たことありますか?

 

私は見たこと無いです。

 

 

それもそのはずで、ユーザーが簡単にインクの補充が出来ないようにインクカートリッジを作っているため、メーカーがインクカートリッジを回収してもそのまま使うことが出来ないからです。

このようなインクカートリッジをどうやって長期使用するのでしょうか?

まさか回収したインクカートリッジを原料レベルまで分解して作り直した新品で「長期使用化」に対応しているなんて言わないですよね。

 

 

この長期使用化の要求欄に「ユーザーが自らインクモジュールにインクの詰め替えを出来るようにすること。」の一文を追加して内容を明確化するだけでインクモジュールの長期使用化が簡単に達成できますが、何故やらないのでしょうか?

このようにメーカーが利益優先に走ってやりたがらないことこそ監督機関が誘導・監視するべきことだと思います。

 

 

既にこの認定基準書に記載されているインクモジュールの再使用が出来ていないので、使用済のインクモジュールの中にインクを補充してインクモジュールを長期に使えるようにして欲しいですね。

というか、エコマークの認定を受けているので、今すぐにやるべきだと思うのですが・・・

 

 

そしてインクの詰め替えが前程になれば、消耗品で儲けるビジネスモデルが崩壊するので、インクの価格が下がると同時にプリンタの価格が上昇しますが、私は仕方無いと思っています。

プリンタ本来の価格が適正な価格に戻るだけです。

プリンタの価格が高くなれば、使えるのに捨ててしまうことが無くなり、ゴミが減るので環境にもやさしくなります。

メーカーは使用できる製品を回収して「スクラップ&ビルド」によりリサイクルするからエコなんてアホな言い訳をして欲しくないです。

原料レベルで再利用しても使えない部分はゴミになるだけでなく、材料を溶かしたり再加工するにもエネルギーが必要なので、長期使用した方がエコなのは当前のこと。

そして長期使用できる製品にこそ、エコマーク認定するべきだと思います。

製品がその寿命を全うするまで使い続けられるような物を大切にする社会にしていきたいですね。

 

そういえば、住宅は「100年住宅」なんて長期使用できる住宅を目指しており、社会全体では製品サイクルを伸ばして環境負荷の優しい社会を目指していると思いますが、このプリンタ業界だけは真逆で異端です。

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