メンテナンスフリーじゃないのにメンテナンスフリー?バッテリー用語の奇奇怪怪

by 管理者
2月 24日 2011 年

最近、車のセルの回り方に元気が無いので、バッテリーのインジケーターを見たら、要充電を示していた。
そこでバッテリーを充電してからセルを回したところ、今度は元気良く回るようになった。
しかし、バッテリーに搭載されているインジケータの色が薄い・・・何故。

バッテリーのキャップを開けて中を確認すると水が減ってる。
これ、メンテナンスフリーバッテリーじゃなかった!?

結局、薬局で精製水を買ってきて500ml 1本全部保水しました。

バッテリーの保水

バッテリーのキャップ

ところで、バッテリーのキャップに小さな穴があることを知っていたので、水が蒸発していずれバッテリー液の補充が必要になるだろうと予想していましたが、メンテナンスフリーって言っているので、本当にメンテナンスする必要ないのか?半信半疑であったわけです。

で、調べたところ、実に紛らわしい。

メンテナンスフリーとは、メンテナンスの頻度を少なくすむように設計されたものの総称。略称MFバッテリー。電極板にカルシウム合金などを用いることで電解液の減少を抑制し、キャップにも蒸発を防ぐ加工が施されたものや完全密閉(シールドタイプ)としたものなどがある。しかし、全くメンテナンスしなくても良いという訳ではない。MFバッテリーの多くは点検用インジケーターを備えているので、バッテリーの状態を定期的にチェックすることが必要である。
ttp://www.motorsportscom.info/carword/details.php?no=2399

なるほど、理由は分かったけど、保水が必要なバッテリーをメンテナンスフリーと呼んでいいのだろうか?
本当にメンテナンスフリー呼んでいいのは、密閉型のバッテリーだけだと思うがどうだろうか?

 

*** 記事追加 2011/2/26  ***

この答えがありました。

電解液は硫酸を蒸留水で希釈したものですが、この電解液が減少する理由は 2 つあります。
1. 電解液中の水分が電気分解し、酸素と水素になって外部に放出される。
2. 水分が蒸発する。

水の電気分解は充電が完了に近付いたころに始まり、満充電後に流れ込む電流は全て水の電気分解に使われるようになります。
メンテナンスフリーのバッテリーは充電末期に端子電圧が高めに移行する性質を持つためにオルタネータからの電流が普通よりも大きく減少し、そのために水の電気分解が起こりにくいのです。
このような電気的特性を持たせるためにカルシウム合金電極が用いられます。

蒸発する水分は、キャップに工夫を施して結露させ、回収します(密閉形などはこのタイプ)。

現在のメンテナンスフリーバッテリーには、単にカルシウム電極を用いてキャップは従来形としたもの、およびカルシウム電極と蒸発対策キャップの両方を備えたものの 2 通りあります。
温度環境が過酷でなければ、従来型キャップのものでも補水せずに寿命まで使用できることが多いです(寿命を迎えると電解液の減少が目立つようになります)。

ttp://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1426585499

なるほど、まさに「従来型キャップのものでも補水せずに寿命まで使用できることが多いです(寿命を迎えると電解液の減少が目立つようになります)。」ということで、今回保水をしたこのバッテリーはメンテナンスフリーとして寿命だった訳です。

年間走行距離が3000~6000km、セキュリティも入れている過酷な状況で6年半も使えたので、ここで交換しても大往生だと思いますが、充電と保水をすればまだまだ元気なので、どのくらいまで使えるのか試してみようと思います。

ちなみに簡単にバッテリーの種類を整理するとこのようになります。

メンテナンスフリーバッテリー
密閉型(密閉構造で保水できない)
  ・完全メンテナンスフリー

開放型(カルシウム電極を用いており殆ど蒸発しない)
・寿命(メーカー保証期間?)までは殆どメンテナンス不要。保水・充電するとさらに長く使える。
※ 実際、6年半何もしなかった。

従来型のバッテリー
開放型(鉛の電極なので蒸発する)
・メンテナンス必要

ネットでメンテナンスフリーバッテリーは保水できないという書き込みがありますが、保水できないのは①の密閉型のみで、②の開放型はできます。

ところで、従来型の安物バッテリーは別にして、メンテナンスフリーの密閉型と開放型で寿命はどちらが長いのでしょうか?

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